1967年 大阪府生まれ
2007年 「夜の床屋」で東京創元社の第四回ミステリーズ!新人賞を受賞してデビュー
中学生の頃、横溝正史の『本陣殺人事件』を読んで推理小説の面白さに目覚めました。
と書くと、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが――。
ペンネームの「浩輔」は、横溝作品の名探偵、金田一耕助から「こうすけ」の音を借りてつけました。
気に入っていますが、あまりにストレートすぎて照れくさかったので、編集者にペンネームの由来を訊かれたとき、思わず「……いえ、別に。何となくです」と答えてしまいました。
今でも横溝正史は大好きで、いつか鄙びた温泉宿に泊まる機会があれば、『八つ墓村』や
『悪魔の手毬唄』を持ち込んで、畳の上に寝っ転がって読み耽りたいです。
それくらい好きですが、作風は全然似ていません。
私が書きたいのは、肩の力が抜けていて、でもどこか不穏な雰囲気がある、そんな小説です。