(2016.12.16)
17日に発売予定の「本格ミステリー・ワールド2017」。
今年も「作家の計画・作家の想い」に寄稿しました。
それでは、少し気が早いですが、皆様、よいお年を。
(2016.11.27)
高井忍さんから頂きました。
今作は時代小説+ミステリだそうです。
来月は『蜃気楼の王国』が文庫化されるとか。三冊連続の刊行とはすごいです。
(2016.11.19)
カバーイラストは、丹地陽子さん。
カバーデザインは、東京創元社装幀室です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(2016.11.08)
先週の週末に見本が届いたので、写真を撮りました(暇だねえ)。
トップページに載せた画像は、少しサイズが小さいので、カメラを近づけて撮りました。
カバーを外すと、こんな感じです。
英語タイトルの「The Weekend Detectives」は編集部がつけてくれました。
探偵が二人なので複数形になっています。
裏表紙と帯の文面です。
(2016.11.02)
「浮世絵師の遊戯(ゲーム) 新説 東洲斎写楽」 文芸社
高井忍さんから頂きました。
高井さんの著書『本能寺遊戯』にタイトルの意匠が似ていたので、「おっ、もしかすると」と思いつつ、パラパラとページをめくってみると、見覚えのある名前が。『本能寺遊戯』に登場した歴史好き女子高生の三人が、今作でも活躍するようです。
(2016.10.20)
東京創元社より、ミステリーズ!新人賞の受賞作を集めたアンソロジーが発売されます。
第二回受賞の高井忍さんから、第五回受賞の梓崎優さんまでの作品が掲載されています。(私のデビュー作『夜の床屋』も載っています。ところで、なぜ第二回の受賞作から始まっているかというと、記念すべきミステリーズ!新人賞の第一回が、いきなり「受賞作なし」だったからです。なかなか厳しいものです……)
『砂漠を走る船の道』(創元推理文庫)は、11月19日の発売予定です。
よろしくお願いいたします。
(2016.10.16)
文藝春秋社から、11月10日に発売の予定です。
表紙のイラストは丹地陽子さんが描いて下さいました。
装幀も素敵です。書店で見かけた際は、ぜひ手にとってご覧いただければ、と思います。
インターネット書店でも、もう予約ができるようです。
どうぞよろしくお願いします。
(2016.08.22)
別冊文藝春秋で連載していた『週末探偵』が、今号で最終回となりました。
これまでお読み頂いた方には、心よりお礼を申し上げます。
ありそうでなかったテイストの連作短編、という当初の目論見が達成できたかどうかはさておき(さておくのか!)、なんとか最後まで辿り着くことができて、作者は胸を撫で下ろしています。
毎回、締め切りぎりぎりまで原稿を直すことになり、担当編集者さんには色々と迷惑をかけたような気がします。こんな奴に依頼するんじゃなかった、と思われていないことを祈るばかりです。
ともあれ、現在、単行本化に向けて、原稿に手を入れている最中です。
発売日などの詳細が決まり次第、ここでもお知らせします。
どうぞ、お楽しみに!
以下は蛇足です。
「お楽しみに!」を格好良く英語で書いてやろうと、ウェブ翻訳してみると、「Don't miss it!」と翻訳プログラムが答えを返してきた。「あれ、そうなの? 何か思っていたフレーズと違うけど」首を捻りながら今度は和訳してみると、「お見逃しなく!」と出た。
おお、なるほど。確かに作者としてはそういう気持ちである。
しかし翻訳というのは、私にとっては、絵を描くとか、ヴァイオリンを弾くのと同じくらい魔法がかっている、実に不思議な事象だ。
とりあえず「Don't miss it!」と呟いてみる。あまり伝わる気がしない……。
(2016.06.22)
現在発売中の「別冊文藝春秋 7月号」に、シリーズ第六話の『ちょっと変わった依頼人(前編)』が載っています。
これまでは毎回、読み切りで書いてきましたが、今回はボリュームを増やして、前後編に分けることにしました。
今月は、その前編になります。
第二話の『桜水の謎』を書き終えたとき、
「こいつら、きっと犯人に恨まれるだろうな」
と他人事ながら心配していたら(他人事だったのか!)、やっぱりです。
そしてうっかり、
「本当に人生、何が起こるか分からないよなあ」
と呟いたのを探偵たちに聞かれてしまい、機嫌を損ねた二人から、この後の展開について問い質される羽目になりました。
「まさかとは思いますが、いくら最終回だからって、〈探偵が犯人!〉だとか、〈突如シリアルキラーが乱入して、全員殺されてバッドエンド!〉みたいな、血も涙もない結末は止めて下さいよ」
と瀧川が釘を刺す。
「そんなことになったら、化けて出ますからね」
と湯野原がユーレイのポーズをつくりながら脅かす。
「君、なんて恐ろしいことを言うんだ」
怖がりの作者は後退る。
「そもそも、リアルな人間ならともかく、小説の登場人物が化けて出るなんて、聞いたことがない」
「前例がないから起こらない、とは限りませんよ」
探偵たちがにやりと笑う。
「分かった。君たちの希望はできるだけ考慮する」
できるだけ、という箇所にアクセントをおきながら、作者は答える。
というわけで、作者と登場人物、それぞれの思惑を孕みつつ、後編に続きます。
(2016.04.22)
4月20日発売の「別冊文藝春秋 5月号」に、『週末探偵 夏の蝉』が掲載されています。
今回は、割とオーソドックスな探偵ものになりました。
どうぞよろしくお願いします。
ところで、WEB文芸誌で書き始めて新鮮な驚きだったのは、原稿枚数の指定がないことでした。連載開始時に、毎回五十枚くらいの予定です、と伝えましたが、実際にぴたりと五十枚で収まったことは一度もなく……。(プロとして、それはいかがなものか、という点はひとまず措くとして)
ちなみに、これまでの五話のうち、いちばん長い話が62枚! 短いときは48枚でした。
言うまでもなく、物理的なスペースが決まっている紙の雑誌では、「いやあ、なんか思ってたより長くなっちゃいました」という不埒な真似は許されません。WEB誌でのみ許される特権(?)なのかもしれません。
そういう自由さが一概に良いとは言えない気もしますが、十年前なら抱くことのなかった感想であるのは確かです。
(2016.03.26)
小説家をやっていると、編集者と打ち合わせをする機会があります。
私の場合は、コーヒーを飲みながら話をするというパターンが多いです。(たまに食事をご馳走になることも)
今でこそ、打ち合わせが終わるとテーブルの伝票には見向きもせずに席を立つ、という厚かましい行為が平然とできる人間に成り果てましたが、そんな私もデビューしてしばらくは、「ここは私が」とか、「では、せめて割り勘に」などと殊勝な台詞を口にする、真っ当な心の持ち主でした。
しかし編集者の皆さんから、「笑顔でスルー」されたり、「作家に払わせる編集者はいませんよ」と諭されたり、「(沢村さんにご馳走になったら)私が上司から叱られます」とたしなめられたりして、なるほど、ここは私が素直に「ごちそうさまでした」と言えば、すべてが丸く収まるのだな、と悟り(?)を開き現在に至っています。
悟りを開いたはずなのに、なぜか会計の時には、少し落ち着かない気分になります。
たとえば、私がもっと売れている作家なら、つまり出版社をどーんと儲けさせているなら、心置きなく「ごちそうさま」と言えるのだろうか、と。
ところが、幸か不幸か、私は人気作家になった経験がないので想像がつきません。
うーむ。一度でいいから実感できる身分になってみたいものだなあ、と想像が違う方向に進み始めたとき、打ち合わせが終わり、編集者が伝票を手に立ち上がりました。
私は大人しくその後に従って、出口に向かったのであります。
(2016.02.20)
19日に発売された「別冊文藝春秋3月号」に掲載の、シリーズ第四話です。
いつもは謎の解き役である探偵たちが、今回は謎を作る側にまわることに……。
というわけで、これまでの三話とは、少しテイストが違うものになりました。
(毎回、微妙に違っている気もしますが、それも味わいだと自分に言い聞かせています)
それはともかく、連載も後半に入り、着地をどうするか、そろそろ決めなければいけない頃合いです。
さて、どうするか。
ともあれ、今後とも気楽にお付き合い頂きますよう、よろしくお願いします。
(2016.02.12)
ミステリーズ!新人賞の歴代受賞者による「今年の抱負」に、私も書きました。
(ちなみに、第四回の受賞者です)
話は変わりますが、ホームページ用の画像をスキャナで取り込むと、いつも色合いがずれてしまいます。一応、調整を試みるのですが、ある色を合わせれば、別の色がおかしくなり、結局、収拾がつかなくなって「元に戻す」ボタンをクリックする羽目になります。
今回の画像は、私にしては、まずまず上手くいきました。
ですが、適当にいじっているうちに「たまたま」こうなったので、再現しろと言われても不可能です。
次回も「たまたま」上手くいくことを願うばかりです(勉強しろよって話ですが)。
(2016.01.08)
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年も「抜け道だらけの迷宮」をよろしくお願いします。
師走のある日、地元の書店に入ると、書棚のいちばん上に『夜の床屋』が並んでいました。
もちろん売れるからではなく、応援の意味で置いてくださっているのだと想像します。
そのことに深く感謝しつつも、応援に見合う結果が出せていない事実を噛み締めた年末年始でした。
2007年にデビューしたのに、まだ二冊しか著書がないのは、どう甘くみてもアカンよなあ、と思います。
……思うことは色々ありますが、とりあえず『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観に行きました(これが現実逃避というやつか?)。